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3.12 相続手続 ~金融機関編・その2~

残高証明書を請求しよう

あかり

さて、では残高証明書を請求しましょう。
正確な遺産分割協議書を作成するためには、口座番号、死亡日時点の残高を確定させる必要がありますからね。

なお、金融機関によって「請求」だったり「発行依頼」だったりしますが、ここでは「請求」で統一させてもらいます。
文字数も少ないですし。

まず、残高証明書を請求できるのは一般的に相続人ないしは一定範囲の親族です。
必要書類はおおむね、
 (1)被相続人の亡くなったことのわかる戸籍謄本
 (2)請求者と被相続人の関係のわかる戸籍謄本
 (3)請求者の印鑑証明書
 (4)請求者の実印
で、できる場合が多いかと思います。
相続人しかできない場合には相続人確定のための戸籍謄本も追加で必要になる場合もあると思います。
金融機関によっては他にも必要書類があるかもしれませんので、必ず事前に相談して指示を受けましょう。

 
 

かなた

結構必要な書類があるんですね。
厳しいな~…。

あかり

本人は亡くなったとはいえ、やはり個人情報ですからね。
正式な手続きを踏まないと教えてくれないのは当然かと思いますよ。

また、残高証明書の請求には所定の手数料がかかる場合があるので注意しましょう。
おおむね、200円から1000円以内といったところです。
金融機関によっては相続の場合は無料のところもあります。

 
 

かなた

手数料も金融機関によって様々か…。
でも手数料がかからないところもあるってのは嬉しいですね~。

あかり

さて、ここでポイントです!
残高証明書を請求するうえで気をつけることは、口座ごとの残高が出るのか、それとも預金種類ごとの合計が出るのかを金融機関に確認することです。
この点は、金融機関によってマチマチです。
口座ごとに金額を証明してくれるものでしたら良いのですが、預金種類ごとの場合は口座ごとに金額を知る方法は無いか確認すべきです。

 
 

かなた

うーんと、口座ごとと預金種類ごとって、具体的にどんな違いなんですか?

あかり

口座ごとに出してくれる場合、それぞれの口座ごとの残高を列記して証明してくれます。

----------
(例1:口座ごとに残高が記載される場合)
口座番号12345678 普通預金 金123,456円
口座番号88888 定期預金 金200,000円
口座番号12345 定期預金 金500,000円
----------

といった感じです。
一方、科目ごとの場合は、

----------
(例2:預金種類ごとに残高が記載される場合)
普通預金 口数1 金123,456円
定期預金 口数2 金700,000円
----------

といった形になってしまうので、見ただけでは口座番号も口座ごとの残高もわからないんです。
(※金融機関によって書式に違いがあります)

 
 

かなた

ふーむ、なるほどー。

あかり

また、口座ごとの場合は判明していない財産も載せてくれるので、財産調査も兼ねることができる場合もあります。
預金種類ごとの場合は口数を確認して、把握していない口座がある場合にはそれを調べる方法を改めて相談することになります。

 
 

かなた

把握していない口座っていうのは、どうやって調べるんですか?

あかり

担当者に相談してみないとなんとも言えないところはあるのですが…。
私の過去の経験では、「口座一つずつの残高証明書を取ってほしい」と言われたことがあります。
その場合、もちろん手数料が口座の数だけかかります。

 
 

かなた

あれ?
「残高証明書を取ってほしい」っていうことは、そのときに口座番号は一応教えてくれるってことですか?

あかり

今思うと、そういうことかもしれませんね。
なんだかんだで融通を利かせてくれることも多い印象です。

 
 

かなた

厳しいんだか緩いんだか…よくわかりませんね。
ちなみに、そのときは結局どうしたんですか?

あかり

厳密にこれで良かったのかはわかりませんが、私はその事例では口座番号と口座毎の残高まで確定しませんでした。
ただし、「遺産分割協議書にこの内容(口数、合計金額)で書くけど、それで相続手続きをしてくれますか?」ってことの確認を取りました。
やはり残高証明書発行手数料を支払うのも依頼者なので、このあたりはケースバイケースで対応が必要かと思います。
このときは幸い無事に相続手続きを済ませることができました。

 
 

かなた

お~、それなら良かったです…。
しかしこの時点でもいろいろ手続きが多くて大変なんですね~。

あかり

とはいえ、ここまでいろいろと手続きを経ないと教えてくれないかのように説明してきましたが、担当者によっては最初に会ったときにその場で教えてくれたりすることもあります…。
実はわりと簡単に済む場合もあったりするんですよ。

 
 

かなた

さっきから、ホントに厳しいのか緩いのか謎ですね…

あかり

あと、大事なのが、事前に予約を入れておくことです。
小さい金融機関の支店だったりすると、いきなり行っても担当者が不在だったり、対応に時間がかかったりすることもあります。
予約をしたほうが金融機関側も助かると思いますよ。

 

りょう先生の解説

りょう

今回は金融機関の残高証明書についてです。
金融機関によっては郵送でやりとりする場合もありますが、今回の説明は窓口に行く場合を想定しています。

遺産分割協議書を作るときは、残高証明書を見て、正確な口座番号と死亡日時点の残高を確認しておくべきです。
また、財産調査も兼ねるので、私はほとんどのケースで残高証明を取るようにしています。

余談ですが、相続手続きは基本的には口座の存在する支店に行くのですが、ゆうちょ銀行や都市銀行の一部などは、どこの支店に行っても手続きをしてもらえる場合があります。
この場合にどこの支店を選ぶか、ですが、ポイントは「支店の規模」です。
小さいところでは相続の知識・経験がある担当者が不在だったり少なかったりすることがあります。
大きいところの方が、やはり取り扱っている件数も多いからでしょうか、担当者も知識が豊富ですし、やりとりがスムーズに進むことが多いと思います。

 
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© 2013 Ryo Tsuchiya