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4.14 エンディングノートと遺言

はじめに

あかり

かなたは「エンディングノート」って聞いたことありますか?

 
 

かなた

あ、知ってます~。
自分の病気のこととか、亡くなった後のことを書いたりするんですよね。

 

かなた

…って、あれ?
遺言書とあまり変わらない?

あかり

そうですね。
一見するとあまり変わらないように思うかもしれません。
今日はそのあたりを解説しますね♪

 

エンディングノートとは

あかり

かなたもなんとなくは知っているみたいですが、まずはエンディングノートとは何なのかを説明しましょう。
エンディングノートは書店などでもたくさん販売されています。(名称が異なる場合があります)
エンディングノートとは、自分の経歴や持病のこと、終末医療に対する希望、葬儀に関する希望など、その名のとおり自身の終末に対する希望や想いを書くものです。

 
 

かなた

ほうほう、それでそれで?

あかり

エンディングノートは遺言書とは違って書くべき項目があらかじめ用意されています。
「遺言書はちょっと敷居が高い」と思っているような状態であれば、まずはエンディングノートから書き始めるほうが書きやすいといえるでしょう。
そういう意味では遺言書の下書きのような感じでもありますね。

 
 

かなた

な~るほど、確かにそう考えると書きやすいしいいですね!

あかり

エンディングノートは一生を振り返る「自分史ノート」のようなものです。
とはいえ、死後のことが書けるのは遺言と似てます。

 

エンディングノートと遺言の違い

あかり

さて、それじゃあエンディングノートと遺言は何が違うのでしょうか?

 
 

かなた

もったいぶらないで教えてくださいよ~。

あかり

まず、最大の違いは法的効力の有無です。
エンディングノートには法的効力がありません
つまりエンディングノートにどんな希望や願いを書こうが、遺族としてはそれを守る義務がまったくありません。

 
 

かなた

それはちょっと悲しいですね…

あかり

一方の遺言には法的効力があります
原則として遺言のとおりの権利・義務が発生するので、自身の相続に対する希望通りに実行される可能性はより高いといえます。

 
 

かなた

ふーむ、そうなんですか…。

あかり

エンディングノートは遺言の下書きとしては有効でも、遺言の代わりにはなり得ないわけですね。

 

エンディングノートを作る意味

 

かなた

うーん…
ならばエンディングノートって作る意味がないんでしょうか?

あかり

いいえ、そんなことはありませんよ。

 
 

かなた

と、言いますと?

あかり

まずは冒頭でも言ったとおり、遺言書に向けた一歩目のステップとしておすすめです。
やはり遺言書はいきなり書けと言われても書きづらいものです。
ですが、比較的書きやすいエンディングノートを書き始めてみることで自身の死後のことを考えるきっかけとなります。
また、実際に遺言書を書くときの参考にもなりますからね。

 
 

かなた

おお~、確かにそうかも…。

あかり

もうひとつは、実はエンディングノートと遺言書は役割が違うということがポイントです。

 
 

かなた

えっ、そうなんですか?

あかり

よく考えてみてください。
エンディングノートに書く、自身の病気のことや終末医療に対する希望って、遺言書に書くことはできますか?

 
 

かなた

んーと、付言事項とかに書けはするとは思うけど…。
あっ、でもそうか。
遺言書は亡くなった後に見られるものだから、仮に遺言書にそれらを書いたとしても生前に見られることは無いんですね!

あかり

そのとおりです!
さらに言うと、遺族が遺言書の内容を見るためには、家庭裁判所での検認や公証役場への照会を行わなければいけませんよね?
つまり、遺言書は亡くなってすぐに内容を見ることができるものではないのです。
そう考えると、葬儀の希望などを遺言書に書いたとしても、内容を見るころにはすでに葬儀が終わっている可能性も十分あり得ますよね。

 
 

かなた

なるほどなるほど~。
そう考えると、エンディングノートには生前~亡くなった直後までのことを書いて、遺言書には亡くなった後のことを書くと良いわけですね!

あかり

そうです。
そう考えると、これらの役割の違いからどのような内容を書けばいいのかということも見えてくるんじゃないかと思いますよ。

 
 

かなた

エンディングノートと遺言書はどちらか一方だけではなく、役割に合わせて両方作ると良さそうですね~!

りょう先生の解説

りょう

今回はエンディングノートについてです。

「エンディングノート」という言葉は最近わりとよく見たり耳にする機会もあるかと思います。
遺言書との違いを知ることで、それぞれの役割に応じた使い分けができます。
エンディングノートには法的効力がありませんので、希望や想いを書いても必ずそのとおりに実行されるとは限りません。
一方、遺言は法的効力がありますので、原則として希望通りの相続をすることができます。

また、内容について、エンディングノートには終末医療への希望や葬儀に対する希望など、自分が亡くなった直後までのことを書いておきます。
遺言書は亡くなってすぐには内容を見ることができませんので、葬儀に対する希望などを書いても時すでに遅し、無駄になってしまうおそれがあります。

エンディングノートは遺言書の代わりにはなりませんが、決して無駄になるものでもありません。
遺言書へのステップとして、私もおすすめしております。

 
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© 2013 Ryo Tsuchiya